メディカルコラム
抗甲状腺薬の副作用はいつまで注意が必要?発熱や喉の痛みに要注意な理由を隈病院の医師が解説
- #チウラジール
- #バセドウ病
- #メルカゾール
- #副作用
- #抗甲状腺薬
- #無顆粒球症
- #発熱
Q.抗甲状腺薬内服中の副作用はいつまで注意しますか?
A.副作用が起こりやすい内服開始から3カ月は、2〜3週間ごとに診察と血液検査を受けて注意します。
バセドウ病の治療で用いられる抗甲状腺薬(メルカゾールやチウラジール)は、優れた薬ですが副作用の頻度も比較的高いのが難点です。内服開始の際、副作用とその対応方法の説明を受けたと思います。かゆみや軽症の肝障害は内服継続中に改善することもありますが、じんましんや黄疸が出たらすぐに内服を中止します。
副作用が起こりやすい内服開始から3カ月は、2〜3週間ごとに診察と血液検査を受けて注意します。ただし、チウラジールによる血管炎は1年以上内服している人の方が起こりやすいので、数年後でも改めて検尿を確認することがあります。
最も重篤な副作用である無顆粒球症は、生命の危険性があるため、発熱や咽頭痛があれば、すぐに内服を止めて白血球数の検査が勧められています。
初期投与量を減らすことで発症頻度は下がりますが、休薬後に内服を再開して発症した症例もあります。内服再開時には副作用のことを改めて思い出して下さい。
最近、特定の遺伝的なタイプで無顆粒球症が発症しやすいことが同定されたので、将来は事前に副作用が出やすいかを調べて、内服すべきか判断されるかもしれません。それまでは患者様も医師も抗甲状腺薬の副作用には、油断せず気をつけましょう。
(内科科長 西原 永潤)